MISSION STATEMENT 目的・任務 記載
MISSION Bariatric and Metabolic Surgery
この地球上では飢えに苦しむ人々がたくさんいる一方で肥満人口も爆発的に増加しています。20世紀初頭には5%程度だった肥満人口が現在では20%になり2025年までには3人に1人が肥満になると見積もられています。現在世界では17億人が過体重でそのうち年間250万人が肥満が原因で死亡していると言われています。感染症にはワクチンと抗生物質、肺がんには禁煙と手術が必要なように、肥満にも適切な予防と治療が必要です。現代の流行病である肥満症はもっとも普通に見られるけれども軽視されることが多い重大な健康障害です。それは、2型糖尿病、冠動脈疾患、脂肪肝、がん、睡眠時無呼吸症候群、脂質代謝異常などの合併疾患と関連し、重度肥満においてはその寿命を20年縮めるといわれています。それらの治療に要する個人および社会コストは莫大で現在も増え続けています。
肥満の治療は食事療法や運動療法、薬物療法などの内科的治療は重要ですが重症肥満に関しては残念ながら十分な効果が得られませんでした。1991年NIH(米国衛生研究所)は『長期的にみると病的肥満に対して手術はもっとも効果的な治療法である。そして、おそらく2型糖尿病を治癒させる最も効果的な方法である』と宣言しました。その後、肥満の急激な増加、腹部に大きな切開をおかない体にやさしい内視鏡手術(腹腔鏡手術)の急速な発展などが相まって米国・カナダをはじめ、ヨーロッパ、オーストラリア、南米等では手術治療が爆発的に増加し米国だけでも年間18万件もの手術が行われるようになっています。また、減量手術により糖尿病が治癒するという”奇跡”の経験から2型糖尿病を手術で治療しようという"metabolic surgery"(代謝外科手術)という新たな概念が登場し研究が進められています。このように肥満や糖尿病を手術で治療するという非常識ともいえる治療法が今まさに誕生しようとしています。日本では病的肥満の外科治療に関する正しい情報がほとんど得られません。しかし、手術治療でしか救えない病的肥満の患者さんがいるのは事実でその数も確実に増えています。このサイトでは肥満症とそれに関連した代謝疾患に対する外科治療への認識を広めるために開設しました。
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