病的肥満とは
重大な健康障害
世界で17億人が肥満
肥満は途上国、先進国を問わず世界中に広がり重大な健康被害をもたらし深刻な状況にあります。世界では17億人が過体重であるといわれていますが、米国では特に深刻な状況で成人の2/3にあたる9700万人が肥満でそのうち1100万人が高度の肥満(病的肥満)であり年間50万人が肥満が原因で死亡しているといわれています。肥満は遺伝的な素因と環境の要素(摂取カロリーの増加と運動不足)など多くの因子が絡んで発症します。適切な食生活と適度な運動をすればなんの問題もなく減量できそうですが、そう簡単ではないことは多くの人が実感している通りです。特にBMI(Body Mass Index;体格指数)が40を超えるような高度肥満においてはもはや食事療法や運動療法などのいわゆる内科的治療は95%以上が失敗に終わるといわれています。一時的に10Kg 以上減量することは不可能ではありませんが多くの場合はいわゆるリバウンドし、減量前よりさらに体重が増加することが経験されます。このような高度肥満の場合、糖尿病や心疾患(狭心症、心筋梗塞)、呼吸器疾患(睡眠時無呼吸症候群、喘息)、高脂血症、胃腸疾患(胆石、逆流性食道炎、脂肪肝)がん、関節症、精神疾患を伴うことも多く、肥満でない人に比べて早期の死亡リスクは2倍で余命を5年から20年縮めるといわれています。また、肥満に関連した健康障害による医療費も莫大で米国では年間1170億ドルを上回っているようです。このように、肥満は個人の健康を著しく害し、時には死に至らしめるだけでなく、社会的にも医療費の莫大な増加の原因となる等の問題があります。日本においては病的肥満の割合はかなり低くなりますが厚生労働省の発表では成人の0.2%が病的肥満であるとされています。つまり10万人あたりでは200人ほどいることになり決して無視できる数ではありません。しかも年々増加しているのは明らかで肥満に伴う糖尿病、高血圧、高脂血症、睡眠時無呼吸症候群等は無視できる
肥満の原因
肥満は以下に挙げるようなことの組み合わせで起こると考えられています。
- 両親から受け継いだ遺伝的素因
- 体で食物カロリーをエネルギーに変える効率
- 食習慣と運動習慣
- 環境
- 精神的な要因
肥満の合併症
糖尿病足肥満に伴い起こってくる重大な健康障害は以下に挙げるようなものです。
- 糖尿病(2型)
- 高血圧
- 高脂血症
- 睡眠時無呼吸症候群、喘息
- 心疾患(狭心症・心筋梗塞・心不全)
- 悪性腫瘍(乳癌、大腸癌、子宮癌)
- 脂肪肝(NASH)
クリックすると拡大します - 逆流性食道炎
- 胆石症
- 関節疾患
- 精神疾患(うつなど)
- 生殖系の異常(月経異常、不妊症など)
心理的・社会的なリスク
- 自信喪失
- 社会的孤立
日常生活での不自由
- 日常の業務がきつくなる、動くことが困難になる
- 疲れやすくなり、息切れを自覚するようになる
- 公共機関のシートや電話ボックス、車などが狭くなってくる
- 自分の衛生状態を保つことが困難になってくる

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減量手術・肥満手術への道のり